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ブランドイメージを伝える企画づくり | 地域みらい大学

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vol.12

【COLD HIDAKA】レポート映像!

2015.6.10

すっかり季節も変わり、梅雨や初夏が近づいてきた6月。

大変お待たせしてしまいましたが、イベントの模様をとりまとめたレポート映像が完了いたしました!!



自治体の方々も、地域の方々も、遠方から参加した選手も、運営メンバーも、みんなが笑顔になった、北海道沙流郡日高町極寒10種競技「凍るど!日高(COLD HIDAKA)」。

楽しい雰囲気が伝わればとても嬉しいです!

映像を見ていたら、また日高に訪れたくなりました。地域の皆さん、お元気かなぁ。

 

■「凍るど!日高(COLD HIDAKA)」WEBページ

http://socialdesignschool.jp/coldhidaka/

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【COLD HIDAKA】晴天に恵まれて(後編)

2015.3.06

【凍るど!日高(COLD HIDAKA)】レポートも、いよいよ残すところ三競技です。

第八競技の【ひだからダウジング】では、COLD HIDAKA特製チロルチョコ

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こちらを瓶詰めにし、会場となった雪原に埋め、これをお宝としました。チョコの数次第でポイントが加点されるという、まさに宝探し感覚の競技です。

「真っ白な雪原でなにも手掛かり無しに探すのも厳しいのでは?」と考えた企画チームが選んだのが、水脈や鉱脈を探すのに使用したとされる『ダウジング』。

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この競技、予想外に難しく、選手たちはお宝探しに四苦八苦。

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大勢で真っ白な雪の中を探しまくるんですが、これがなかなか見つからないんですね。

難しいからこそ見つけた選手たちはこの笑顔。

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こどもも大人も宝を探し当てたときには「あったぞーーーーー!!!」の雄叫び。

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「ちょっと会場を広くし過ぎたかも」と、企画チーム、少々反省しております。

(選手のみなさん、そんな中でもチャレンジありがとうございました!)

第九競技は雪原をキャンパスに皆で協力して創作する【ミステリーサークル】。

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雪深い雪原を、規則どおりに歩く。この地味な作業が疲れた体に負荷をかけます。

 

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(完成品の美観を信じて黙々と歩く選手たち)

出来あがったミステリーサークルは、小高い丘から見ることができます。

出来あがった作品はこちら。

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しばし声を失ってその美観にたたずむ人、「おぉ!」と歓声を上げる人などなど、それぞれの反応でみんなで作ったミステリーサークルを眺めねがら、町の方々が用意してくれたあたたかいホットココアに舌鼓を打つのでした。

 

最後の締めくくり、第十競技は【スノーボールバトル】。

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防具や楯も本格的に用意し、特別ルールの中チームに分かれて開催。これが大盛り上がり!

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(はじめて使う”雪玉製造機”にも興味津津)

 

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綿密に戦術を立てるチーム、勢いで一気呵成勝負を決めるチームなど、それぞれのチームのそれぞれ戦い方で雌雄を決しました。

 

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最初は見ず知らずの関係でしたが、10種競技を通じて親睦を深め、自然と「仲間」になっていきました。

 

【凍るど!日高(COLD HIDAKA)】は、こどもにも、大人にも、そして地域の方にも、初めて訪れた方にも、とてもとても思い出深いイベントになりました。

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(10種競技の総合ポイント上位3名には、特製冷凍メダルを進呈)

 

最後はお決まりの、全員集合写真で、事故なく、怪我なく、全日程を終了したのでありました。

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(参加者、運営メンバー、他関係者も入り乱れて記念にパチリ)

 

改めて、たくさんの方々のご協力のおかげで開催された、北海道沙流郡日高町極寒10種競技【凍るど!日高(COLD HIDAKA)】。

私たちが企画して提供した、というよりは、参加選手のみなさんで創りあげたという感の強いイベント。

また皆さんと日高町でお会いしたい。そんな気持ちを強くして幕を閉じます。

全ての関係者の皆さまに感謝をこめて。
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【COLD HIDAKA】晴天に恵まれて(中編)

2015.3.02

北海道沙流郡日高町極寒10種競技【凍るど!日高(COLD HIDAKA)】レポート第二弾(中編)です。

 

今回のイベントは、関西系のテレビ番組も取材に入り、タレントさんたちも本気で競技に挑んでいただきました。

なんでも、全国各地で開催されている”初開催”のイベントに道場破りに出向きまくる企画だとか。

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(イベントを大いに盛り上げてくれただけでなく、ど真剣に競技に勝ちにきた通称”なんでやねんガールズ”のみなさん)

 

…ということで競技レポートの続きです。一日目の夜に開催された第五競技が【ヒップスライダー】

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(コースの滑走具合をテストする企画チーム。素敵な映像、どうやったら撮れるかな?と試行錯誤)

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(日高町のビニール製米袋で段ボールを包んだ完全手作りのソリでスタンバイ)

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(こどもも大人も同じ組に入り、指定コースをタイムトライアル!)

 

改めて気づいたのが、単純な競技ほどみんな燃えに燃えまくるということ。このヒップスライダーも1秒でも早くゴールすべく、姿勢からソリ選びまで真剣そのもの。

大盛り上がりの競技となりました。

 

同じく夜の部に開催された第六競技【人間カーリング】。

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(押す人、乗る人、息をあわせて「せーーーーーのっ!」)

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(勝者には、こども大人も関係なく、称賛のハイタッチ)

地域をこえたペアや、世代をこえたペアの熱戦に、選手、観客の垣根をこえて大声援!「もう少し右ーっ!」「強すぎーーーーーー!」など、大声が響き渡る競技となりました。

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これにて一日目の競技が無事終了。怪我や事故もなく、安全で楽しく、そしてものすごく寒ーい一日目が終わりました。

 

翌朝早朝5時。夜遅くまで深酒をしていた大人たちには大変にきつい第七競技の【タオル大回転】が行われました。

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(寒くて眠い中、濡れたタオルを回して凍らせる、選手たち)

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(出来あがったタオルのデザインの芸術点を争う競技では、全部で3名の方の冷凍タオルが表彰されました)

 

早朝の競技終了後、ロケハン時にはまってしまった「シャボン玉は凍るのか実験」

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タイトルにもあります通り、この時期には珍しい晴天に恵まれたおかげで、気温が例年より高く「凍るかなぁ~、難しいかなぁ」という中でのチャレンジだったのですが…

 

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日の出とともに放射冷却現象が起きたことで、見事に凍らせることができました。

 

みんなで一緒にエクストリームな体験を共有する。

そんな特別な時間を過ごせたのが「凍るど!日高(COLD HIDAKA)」の一番の魅力だったように思います。

 

最終フィナーレに向かっての内容は、最後の後編にて。

今号はこの辺で。

 

 
vol.9

【COLD HIDAKA】晴天に恵まれて(前編)

2015.3.01

2015年2月21日、22日に開催された「凍るど!日高(COLD HIDAKA)」

おかげさまで、晴天に恵まれて大盛り上がりのイベントとなりました。

今回イベントに参加して下さったのは、総勢30名強。半分は地域の学生や、地域で働くみなさん、そして半分は東京や町外から参加くださった観光客のみなさん、でした。

 

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(地元の小学生と、観光に訪れた小学生、テレビ撮影に訪れたタレントさんで無茶ぶりの開会宣言)

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(サプライズで現れたドローンに喚起し見上げる参加者たち)

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(開会式では、みんなで「ひだからストレッチ」と称した運動を取り入れて、大人もこどもも分け隔てなく遊びつくす雰囲気を醸成)

開会式からテンション高くスタートいたしました。

 

第一競技は、1月のロケハンで企画チームが遊び倒した【スノーフラッグス】。

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(みんなで特設会場に移動します)

 

今回の協議では、大人の部の予選と決勝、こどもの部の予選と決勝、それぞれが行われ、上位3名を決定するルールで開催しました。

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(想像以上に大人も本気本気 笑)

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(雪に足をとられながらも、一生懸命に走る子供たちに観客からは歓声と大拍手)

 

決勝では、真剣なやり取りが繰り広げられ、こどもたちも真剣なまなざしのお父さん、お母さんを見て大興奮、でした。

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(前進雪まみれになりながら、優勝を争う大人の部)

 

第二、第三、第四の競技は、選択競技として設けられた【スノーシュー】【ホーストレッキング】【やまべフィッシング】です。

 

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(なれない【スノーシュー】での雪上歩行にも、こどもならではの順能力で、どんどん進む)

 

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(地元のガイドさんが時折地域の魅力や、様々な生活者の知恵を紹介してくれて、魅力再発見)

 

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途中、難所がありながらも、脱落者を出すことなく、みんなでゴールすることができました!

 

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(【ホーストレッキング】は大自然の雪原を悠々と闊歩するプラン。乗馬中の撮影がなかなか難しく、画像が少なくごめんなさいっ)

 

そしてそして、日高町山日高のシンボルでもある「やまべ(山女魚)」を存分に楽しみつくす【やまべフィッシング】です。

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(氷の下で泳ぐやまべとの出会いにこの笑顔 ^ ^)

 

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(地域の高校生たちも楽しくやまべをパクリ)

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氷上からの美味しいフィッシング体験に、参加者みんなが笑顔になりました。

 

前編では、開会式の様子から、第四競技までの模様をご紹介しました。

続きは中編、後編でお伝えしていきますね!

 

今号はこの辺で。
vol.8

【COLD HIDAKA】極寒10種競技ロケハン動画集

2015.2.10

前編、後編とでお伝えしてきた北海道沙流郡日高町極寒10種競技

【凍るど!日高(COLD HIDAKA)】

 

各競技のロケハン模様を、動画でしたためました。各競技のイメージをつかむのと同時に、楽しい雰囲気や、北海道日高町の素晴らしく、雄大な自然の恵みをお届けできたら素敵です。

 

ご興味ある競技などありましたら、ぜひご覧くださいね!

■スノーフラッグス


■スノーシュー


■ホーストレッキング


■やまべフィッシング


■ヒップスライダー


■人間カーリング


■タオル大回転


■ひだからダウジング


■ミステリーサークル


■スノーボールバトル
vol.7

凍るど!日高、ロケハン物語(後編)

2015.1.27

前回レポートいたしました、凍るど!日高ロケハンの模様の後編です。改めて「極寒を主体的に楽しむ」って、とてもユニークだなぁと振り返って感じている次第です。

前編でご紹介できなかった残りの「極寒10種競技」を今号ではご紹介しますね!

 

■やまべフィッシング

山女魚(やまめ)の地域の呼び名である「やまべ」。今回の10種競技の舞台である北海道日高町(通称山日高)を代表する産物であるこのやまべを、どうしても競技に入れたいとの思いから、今回はご無理を言って、氷に穴をあけ、氷上の下にいるやまべを釣り上げる「フィッシング企画」を敢行。

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町内に二軒ある、釣り堀を営む事業者さんとの交渉次第となりますが、これもぜひ日高に訪れて来た方々には体験してほしい。そんな気持ちを強くし、採用の方向でテストしてきました。

■タオル大回転

せっかくなので、実際のスキー競技などでも使われている「大回転」という言葉を使ってみたい。そんなアイデアから開発されたのが、タオル大回転です。もっとも寒い時では、マイナス20度近くにもなるという北海道日高町で、濡れたタオルを回し、凍ったタオルのデザイン芸術点を競うという世にも不思議な競技。ポイントは、気温が下がる時間帯に開催する競技、ということもあり「早起きできるか」がキーになります。

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競技の結果はというと、現地の方はタオルの濡らし具合、振り具合、タオルの選定具合が絶妙で、見事に凍りましたが、出張組である企画チームは、一人が半生、一人が凍らず、という惨憺たる結果となり、なかなかの難しさを感じたのでした。早朝の極寒も、見方を変えれば地域の魅力…、とこちらも強引に解釈し、競技としての採用を決定しました。

 

■ひだからダウジング

「せっかく日高の魅力的な財産を”ひだから”というネーミングでうたっているなら、雪の中で宝探し、させてあげたいよね」

「でも、あの雪の中に埋めたら、たぶん見つからないよね。見つからないと結局盛り上がらないと思うし」

そんなやり取りから開発されたのが「ひだからダウジング」です。地域にある鉄工所のご協力で、ダウジングロッドと呼ばれる、ダウジングの道具のプロトタイプを製作。実際に宝を埋めて宝探しチャレンジを行ってみました。

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真偽のほどは…、わかりませんでしたが、雪上でたくさんの方がダウジングしているその様が、なんだか企画チームとしてはどうしても見たくなってしまい、強引に採用した競技です。「本番当日、宝は見つかるのか?」という不安さておき、あまりにも画的にユニークでしたので、こちらも採用を決定いたしました。

 

■ミステリーサークル

極寒地域、北海道日高町の魅力は、誰にも荒らされていない、キャンバスのような雪原です。この雪原に、突如ミステリーサークルが現れたら、不思議なワクワク感を得られるのではないか。そんなことを考えた私たちは、実際にミステリーサークル作りを行ってみるのでした。

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これが実際に作ってみたミステリーサークルです。制作の翌日、近くをけものたちが歩いたことで、ややデザインが崩れていますが、それでも肉眼で見ると実に感動的。皆で何かを創作する、を競技として昇華するチャレンジ精神に火が付き、こちらも採用を決定いたしました。

 

■スノーボールバトル

言葉の通り「雪合戦」です。イベントのフィナーレは、一発逆転ありの全員競技で締めくくりたい。そんな思いを持って現地入りした企画チームは、小人数ではありますが実際に競技をやってみることにしました。

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雪が降らない地域の人にとって見ると、この雪合戦もエクストリームな体験に他なりません。幸い地域には大会を開催したノウハウもあり、防具や雪玉製造機など、すぐにでもはじめられる準備が万端でした。

「今回の極寒10種競技を締めくくるには最高の競技となること間違いなし。」

ロケハンを通じて北海道日高町の魅力にどっぷりハマった企画チームは、本競技を最終種目として採用することを決めたのでした。

 

■おまけ「シャボン玉って凍るの?」

今回、極寒10種競技の一競技としてではなく、極寒を体感、体験するのに行ってみたかったのが「シャボン玉凍らせ実験」です。朝方最も冷え込む時間に、眠い目をこすりこすり早起きし、いい大人がしっかりと実験してまいりました。

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(早朝5時からシャボン玉をするおじさんたち)

 

これ、環境にも依存するんですが凍るんですね。全く新しい体験に、正直感動してしまって、「これは競技でなくてもいいから、みんなに体験させてあげたい!」ということで、「タオル大回転」の後のエキシビジョンとして採用することにしました。

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凍る瞬間も、凍った後も幻想的な空間が広がります。

 

かくして、企画チームによるロケハンは、当初の目標だった全競技を「自ら全て体感してみる!」を達成し、開催日に向けた準備に奔走しはじめるのでした。

 

地域が気づかない魅力に触れるには、外部の人が実際に現地に行ってみて、実際に色々体験してみる。これに勝る知見はありません。

 

凍るど!日高(COLD HIDAKA)の大成功を祈念して。

今号はこの辺で。
vol.6

凍るど!日高、ロケハン物語(前編)

2015.1.25

前回の企画会議で、「これは現地でいろいろやってみなくては」の強い思いで現地入りした企画チームは、北海道日高町行政職員を中心とした精鋭部隊「日高地域活性化協議会」と連携し、開発した10種競技を、短い出張期間中「自ら全て体感してみる!」をモットーに意気揚々と現地入りしました。

 

■スノーフラッグス

その名の通り、雪上で旗を奪い合うシンプルな競技です。圧雪されていない新雪の上を、旗をめがけて疾走する本協議。見た目やルールのシンプルさ以上に、気合の入る競技です。1507741_10203584966813397_2664017878803779010_n

中年二人が、ロケハンとわかっていながら本気になってしまう本競技。実際に行ってみて「これはオープニングにふさわしい!」と皆で納得し、第一の競技が決定しました。

 

■スノーシュー

定番の雪上散歩を容易にしてくれる、現代版かんじき「スノーシュー」。こちらも雪国育ちでない方々にとってはとても楽しいアクティビティの一つです。

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こちらは、ガイドさんを必要とする競技となるので、選択競技の一つとして採用が決まりました。リュックについている紐は、ペットボトルがついていて、歩きながらアイスクリームを作りながら雪原を歩きまわるという競技として設計しました。

 

■ホーストレッキング

雪上乗馬体験も、ガイドが必要な競技となるので、選択競技として設計。雪上を苦も無く歩いてくれるアラビアンホースを視察しながら、その特長などを馬主さんに伺ってきました。
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草原を走るのとはまた一味違った体験を提供できることから、こちらも採用が決定!

 

■ヒップスライダー

いわゆるソリ遊びですが、折角地域の極寒10種競技でしたら、やはりその地域らしさを表現したい。ということで、日高地域活性化協議会のアイデアで、現地ブランドのビニール製の「米袋」を段ボールにかぶせた、完全オリジナル、完全手作りの特性「凍るど日高ソリ」を開発。

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見た目の素朴さとは裏腹に、ぐんぐん加速する性能に、一堂驚きを隠せず、こちらも一発採用が決定しました。

 

■人間カーリング

「ペアになって得点を競う競技も欲しいよね」ということで考案されたのが、その名も人間カーリング。大型のゴムチューブを活用し、二人一組で麓の的を目指し、投げ込む競技です。どちらが投げるか、乗るかなどあれやこれやと悩みながら、地域の人と、観光に来た方に触れ合ってもらいたい。そんな気持ちで開発しました。

 

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簡単に点数を稼げると思いきや、意外に難しい人間カーリング。大人もこどもも真剣に競い合える競技、ということでこちらも採用となりました。

 

東京のオフィスでの会議室で想像していた以上に、雪上雪原スキー場は遊びの宝庫であることが分かった企画チーム。

 

ロケハンはまだまだ続きます。

 

続きは次号の後編で。

 
vol.5

「凍る」ほ「ど」寒い北海道日高の魅力を探せ

2014.12.01

やまべ(山女魚の現地での呼び名です)のブランディングでお世話になっている北海道日高町から

「冬の地域の魅力に触れていただける企画開発」

のご相談を受けた2014年10月。

産物である「やまべ(山女魚)」にも触れ、「日高町の観光資源(通称ひだから)」にも触れ、そして、「コンセプトが新しい」

そんな企画を開発できないか?

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そんなこんなをチームメンバーでああでもない、こうでもないと打ち合わせしていたときに、メンバーの一人がいいました。

 

「せっかくなら、主体的に極寒を楽しむという方向にふってみてはどうか?」

 

この言葉にスイッチが入ったメンバーは、次々にアイデアを持ち寄り、ついにコンセプトが固まりました。

 

「バイクのレースの聖地である北海道日高町。この地域で”ツール・ド・フランス”のような極寒レースができたらいいね」

「折角の極寒なら、”凍る”ほ”ど”寒い中でしかできないことをやろう」

「ネーミングも響きが良くて、みんなが口にしやすいものがいいよね」

 

そんなこんなで生まれた企画が…

 

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凍るど!日高(COLD HIDAKA)─北海道沙流郡日高町極寒10種競技

 

です。

 

どういったことが地域でできるのかをリサーチした結果、極寒地域ならではのエクストリームな体験を盛り込んだ10種競技を開発することで、きっと新しい地域の魅力に触れられる企画ができるに違いないと考えたチームは、現地の方々に極寒体験をヒアリングしたり、様々な寒い地域で行っているユニークな競技の事例などから、10種競技を開発したのでした。

 

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会議室で開発した競技が果たして現地で開催可能なのか。こればかりは現地に行ってみないことにはわかりません。

2015年1月。企画開発チームは、極寒10種競技構想を胸に、現地ロケハンを敢行するのでありました。

 

(続きは次号にて)

 
vol.4

ひだからエコウォーク〜美石ハンティングに挑戦!〜

2014.11.26

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これまでの山女魚のブランディングに引き続き、現在issue +designでは冬の日高を楽しむイベントづくりを進めています。今回は現地リサーチとして、日高の宝=「ひだから」エコウォークツアーに参加してきました。

現在ひだからエコウォークには以下の三種類があります。
1『清流・沙流川で美石ハンティング!~太古の日高を感じよう』
日高山脈の山麓にある日高町は複雑な地質であることから、さまざまな岩石が見られます。日本一の清流・沙流川で、岩石や化石を観察し、美石を探す自然コース。

2『日高開拓民の心を支えた四国八十八・西国三十三札所巡り』
日高開拓者の過酷な生活を支えたのは、神や仏への祈りだったそう。その信仰心が遠く訪れることのできない札所ごとの石仏を檀家さんが寄進し、境内に札所巡りをつくりあげました。その石仏を巡る歴史コース。

3『スノーシューDEひだからエコウォーク 冬の日高を満喫』(冬期間のみ)
沙流川の河川敷に広がる草原と森をスノーシューで散策するコース。

今回私は『清流・沙流川で美石ハンティング!~太古の日高を感じよう』という自然コースに参加させて頂きました。
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エコウォークは地域の魅力や環境・観光の研修を受けた地元住民のガイドさんが、観光客と一緒に歩いて巡ることで地元の人しかしらない日高の歴史や隠れた宝を紹介してくれます。

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最初に向かったのが日高山脈博物館。普段も日高山脈の地質、自然生態や歴史について学べる町営の博物館です。日高山脈には珍しい石が多く、世界中から研究者がやって来るので、町の人もここで知識を磨けるように建てられた教育施設でもあります。石のスペシャリストである学芸員さんによる石のお宝鑑定会や地質を学ぶ野外教室もあるそうです。
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まずはなぜ日高には美しい石が多いのか、地形・地質の成り立ちからレクチャーして頂きました。
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右側の断面、ごそっと銅なんです!かなり重かったです。

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巨大なアンモナイト!

石が豊富に採れる日高では、民家に沢山の大きな石があります。お寺も大きな石垣で囲っているところが多かったのが印象的でした。町のいたるところに岩石がに立っていて、その大きさや種類の多さに参加者も「へぇー」「ほぉー」との声が上がっていました。
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博物館とまちなかで日高の石についてたっぷりガイドしていただいた後はメインイベント、沙流川で美石ハンティングです。見本の石とハンマーが河原に用意され、ガイドさんが日高翡翠の探し方を教えてくれます。みなさん真剣に聞き入っています!
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そして嬉しいことに!町役場の職員さんがホットカルピスを作って待っていてくださっていました。身も心もぽかぽかになりました!

この美石ハンティング、とても楽しいです!石は日高山脈博物館に持っていくと、学芸員の東豊土さんが鑑定してくれます!image029image032

約2時間のエコウォークのあとはお楽しみのランチ!日高産のお米や野菜、山女魚などを使った「ひだからeco弁当」、今回のメニューは・・・
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・いなきびごはん
・山女魚のフライ
・たこまんまの伊達巻
・花豆の煮豆
・菊としめ鯖と大根の酢の物
・ 大根とヤーコンのハスカップ漬け

日高山脈が育んだ太古の美石ハンティング、地質好きな人にはたまらないくらいのお宝ツアーだと思いますが、初心者の私にとってもとても楽しくわくわくする体験でした。地元住民がフィールドワークを行い地域資源(ひだから)を調べ、プログラムをつくり、ガイドをする「ひだからエコウォーク」。ガイドさんの日高愛を感じれるからこそより楽しめる素敵なツアーでした。
vol.3

ブランドイメージを伝える企画づくり

2014.3.07

image18(ワークショップ開始前の様子。皆さん顔見知りなので和気あいあいといった雰囲気)前回決まった山女魚のブランドイメージ。そのブランドイメージを内外に発信していくための企画を考えるワークショップを行いました。参加者は前回と同じメンバーに加え、残念ながら前回参加できなかったという方もちらほら。新しいメンバーも迎え、第三回スタートです!

image19(前回ワークショップの振り返りシート)みんなで決めたブランドイメージ。でも、ブランドのイメージを決めるのは外部の人。コンセプトと合致するブランド体験、情報発信が必要になってきます。そこで、日高にきて体験してもらえるイベントを企画するチームと山女魚の魅力を伝える情報発信チームの2チームに分かれ、具体的なアイデアを考えることにしました。

image20(イベント企画チーム。頭脳派がそろっています)image21(情報発信チーム。和やかな雰囲気で進みます)私は情報発信チームに混ぜてもらいましたが、皆さんアイデアが出るわ出るわ!

ゴールは雑誌をつくることだったのですが、山女魚のパーマークを利用した山女魚アート雑誌、淡白な味わいが持ち味の山女魚をつかった淡白味選手権など、さまざまなアイデアがでました。そんないろいろな角度から楽しめる山女魚の魅力を伝える山女魚のいろいろな楽しみ方を伝える「360℃YAMABE MAGAZINE」をつくることにしました。

『休憩時に、熊と鹿があらわる』image22(野生味溢れるお味。味噌がきいてクマい…じゃなくて、ウマい)そろそろお腹もすいてきたなぁという頃、参加者の一人、会長の鹿島さんからシカ肉とクマ肉の差し入れを頂きました。(やった!)両方初めてたべたのですが、臭みもなく噛めば噛むほど豊かな味わいが口の中に広がり「あっ、野生の肉を食べてる!」と実感できるお味でした。昼間だからお酒のめなかったですが、コイツをアテに1杯ひっかけたいなぁなんて乙女心は欲望と戦っていました。

『企画の発表会』野生の力が身体にみなぎったところで各チーム企画の詰めに入りました。

あれもこれもやりたいのに時間がない〜!とヒーヒー悲鳴が聞こえる中で、時間との戦い。なんとか両チーム、作業が終わったところで発表にうつります。お互い自分のチームの作業に夢中だったから、どんな企画になったのか興味津々。

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image25(こちらがそのYAMABE MAGAZINE)まずは情報発信チームから発表。「360℃YAMABE MAGAZINE」のコンテンツをひとつひとつ紹介していきます。

いつでも山女魚を持ち歩ける山女魚ケースやお腹のチャックあけると金色の卵もといビーズがこぼれ落ちてくる山女魚クッションなど、魅力的な山女魚グッズを集めたページや、隠れた人気商品「やまめふりかけ」を日高らしく味わうというコンセプトのもと企画されたエクストリームふりかけ〜過酷な状況でいかにふりかけをあじわうか〜など、山女魚を身近に感じてもらうためのアイデアを発表しました。

image26(氷上山女魚ツアーの企画書)イベント企画チームは、日高の自然の中でいかにおいしく山女魚を味わってもらうかというテーマから「初めての!氷上ヤマベ釣りツアー」を企画しました。

ファミリー層にターゲットを絞り、イベント自体へのリピートと釣り体験の入り口にするのが狙いだそうです。日高国際スキーフェスティバルの出店ブースとして、氷上ヤマベ釣り体験で釣ったヤマベが食べられるイベントで、すでに開場地図までできているという完成ぶり!う〜ん、実現可能性が高そうですね。

最後はみんなで作った企画書と雑誌を持って、ぱちり!世界に通じる日高の山女魚を目指して、今日も日高町の皆さんの奮闘は続きます。

image27(3日間おつかれさまでした!ぜひ実現に向けてがんばりましょう!)(レポート:issue+design白木)
vol.2

日高の山女魚のブランドイメージづくり

2014.2.06

image9(凍った鼻毛は見せられないので、凍ったタオルでお楽しみください)昨夜の懇親会で「マイナス20℃いくと鼻毛もタオルも凍る」らしいと聞いて、早速1人早朝実験を行いました。恥ずかしいので人目を避けてコソコソ濡らしたタオルを振り回すと…

こっ、凍った…!楽しい…(でも誰ともこの楽しさを共有できない…)。凍ったタオルを握りしめながら、ニヤニヤ宿に戻りました。

『日高体感ツアーへ』image10(雪は大人たちを子供に返してくれますね)戻ってみるともう一人、ニヤケ顏を浮べたスタッフが。タオルと鼻毛がいかに凍ったかを熱く語り合いながら、さらなる日高の魅力を体感しに、スタッフみんなで大自然見学にでかけました。

日高発祥の地や巨石、変わり種バス停にへぇー、ほー、と学び、パンケペンケの美しさを堪能。どこを見ても、絵画のような美しさ。このすべてが日高の魅力、ですね。

image11(雪に埋まった巨石。観察には夏がおすすめ)
image12(伊沢さんのお宅の前にとまる「伊沢宅前」)
『山女魚のブランド化に向けて』image13(イマジンセッションででてきた山女魚のブランドイメージ)二日目は前日の振り返りをしてから、日高の山女魚の現在のイメージを「イマジンセッション」という手法を使って可視化。参加者のムードメーカー、高柳さんの名司会のもと、色と言葉で日高の山女魚を定義しました。

image14(ブランドコンセプトの整理。うんうん悩みながら議論中)昼食を挟み、午後からはブランドコンセプトを言語化する作業へ突入。

「強み」「将来像」「姿勢」の3つの視点から、山女魚ブランドの何に共感してもらいたいかを議論。2チームに分かれて、前日の議論を振り返りながら、付箋を出していく意見を拾い上げたあと、最後はひとつのチームになって、一つの言葉に集約させていきます。

image15(女性も積極的に議論に加わります。多様な立場の人から意見を吸い上げることが大切)二日間の中で一番難しく重要なセッション。参加者の皆さんは頭を悩ませながらも、杉原さんを中心としながら、整理していきました。

最後には完成したコンセプトシートの前で記念撮影。二日間のワーク、おつかれさまでした。

image16(完成した山女魚のブランドコンセプトシート)
image17(二日間、ありがとうございました。次回も皆さんにお会いできるのが楽しみです!)(レポート:issue+design 白木)
vol.1

地域みらい大学の第一弾、いよいよスタートします!

2014.2.05

image1(冬には1m前後の積雪が見られる日高町。この日は久しぶりに晴れ間がのぞいた)日高町は日本一の水質と称される沙流川と、豊かな自然を活用した山女魚の養殖に力をいれています。今回はその山女魚のブランド化に向け、役場職員を含めた日高町民の皆さん向けのブランド開発ワークショップを2/5-6、3/7の3日間で行うこととなりました。

『山女魚養殖の現場へ』image2(日高の山女魚は自然にかなり近い状態で養殖しているため、天然ものにも劣らない清らかな味がする)まずは、山女魚を養殖している「乗田養魚場」の見学からスタート。

山女魚は山奥の清流を住処にするため、生育環境にあう場所が少なく、養殖が難しいそう。乗田養魚場では、沙流川から水を引き、自然により近い状況で養殖。川と同じように常に水が動いているため、氷点下まで気温が下がる冬の間でも凍らないほど。冷たく清らかな水で生育された山女魚は身が引き締まり、臭みがなく上品で淡白な味わいになるそうです。

「現場主義」と自身を評する養魚場を営む乗田さん。直接話を伺ったことで、「日高産」の山女魚の魅力を体感できたのは、参加者・運営者ともに大きな収穫となりました。

『ブランドとは何か?』image3(山女魚の生産に携わる事業者や市役所、観光協会など日高町民を中心とした約9名にご参加頂きました)場所を移し、「ブランド」とは何かについての講座を聴講します。

日常的に触れているナイキやユニクロなどの事例を通して、企業が打ち出しているそれぞれのブランド戦略(提供価値、顧客戦略、ビジョンなど)について学びました。

ブランドとは企業のベースとなる経営戦略。同じフィールドで戦う商品との差異化を図り、他より優先して購入してもらうことを促す…などなど、曖昧だったブランドの定義を参加者同士で共有することで、同じ目的に向かって走る基盤をつくります。

『では、地域ブランドとは?』image4(ブランドをつくり育てるのは難しい…)ブランドの中でも、さらに、特色ある地域づくりの一環として注目されている「地域ブランド」に話題を移します。成功している地域ブランドは ①地域独自の歴史、物語性など地域のイメージや固有の気候条件を活用していること ②品質および品質を保証するマーク等がきちんと管理されていること ③マーケティング戦略が優れていることの3点があげられます。

逆に、失敗しているブランドは①品質の管理が不十分で、他の産品と差別かできるまでに至っていない ②自分たちが目指すブランドのイメージやターゲットとしたい顧客が明確でないまま、漠然と販売活動を行っている ③単に新しい名称やイメージキャラクターを付けただけで、ブランドコンセプトが考えられていない ④新しい品種を導入し、販売をはじめたものの、その生産体制が追いついていないことなどの4点が挙げられます。

『日高と山女魚』image5(町の方のお話を聞きながらその内容を図やイラストを使いながらまとめていきます)日高町の気候や環境、立地についてを役場の高橋さんからお話いただきました。実は、日高は恵まれた環境ながら、東京から最速で180分の立地で、北海道の主要地域からもアクセスしやすいことなど、位置や人口の他、豊かな自然、魅力的な人や文化、伝統など、日高地域の資源である日高の宝「ひだから」をご紹介頂き、日高の地域特性について事務局も一緒に学ばせていただきました。

image6(舌だけでなく目でも味わえる渓流の女王、山女魚)その後、地域経済課の佐藤さんから山女魚の生体と魅力について講義して頂きました。北海道では「やまべ」と呼ばれる山女魚は、パーマークと呼ばれる独特の斑点模様を特徴とする美しい姿態と味の良さから「渓流の女王」と呼ばれることや、サケ科で小粒で金色のいくらを産むなど興味深い話が続きました。

かつて日高町は豊かな自然に恵まれていたため、山女魚の生息地として知られていました。しかし、昭和33年に岩知志ダム建設を境に個体数が激減。その後、「このままではいけない」と町の人たちの日々の努力により、個体数が改善したんだそう。

『豪華絢爛! 山女魚パーティ』image7(美味しそうな山女魚料理の数々)講義が続き、頭がパンパンになったところで本日の講義は終了。

身体を動かして頭を使ったら、やっぱり次に使うのは胃袋。ということで、日高の山女魚を使った料理の数々を、会場で働く松澤シェフと村上シェフに試作して頂きました。

山女魚のカルパッチョ、一夜干し、素揚げ、押し寿司、パスタ。丁寧に調理された山女魚に舌鼓をうちます。

image8(サクラマス(山女魚メスの進化系)とともに記念撮影をする事務局(このあとサクラマスは美味しく頂きました))淡白と評される山女魚ですが、沙流川を想起させる爽やかな味わいを感じました。素揚げにされた山女魚は、塩麹、食べるラー油、柚子胡椒、マスタードマヨネーズ、ジェノベーゼソースなど、様々な調味素材とのマリアージュを探求。

個性や味の強すぎる調味料は、山女魚の良さを殺してしまう…など寸評しながら、美味しすぎる山女魚を前にして食べることに集中してしまったのは痛い(が美味しい)反省点でした。

松澤さん、村上さん、ごちそうさまでした!

(レポート:issue+design 白木)