大きく佐川町全体をつかみ、まちづくりの気運を少しずつ高めて行った昨年度。今年度はより具体的に、10年間、佐川がどんな方向を向いてがんばって行ったらいいのか、どんな施策や事業、取り組みが必要なのかを住民の皆さんと行政が一緒になって考えていきます。人口1万3,000人の佐川町からできるだけ多くの人に、この未来を考える“未来づくりサロン”に参加して頂くために、このサロンを大きく3つの区分に分け、全16回開催することになりました。(長い道のりになりそうだ…ゴクリ…)
まずは、ヒアリングやアンケートから見えてきた佐川町がこれから力を入れて行くべき6分野、「情報発信と観光振興」「健康長寿のまちづくり」「豊かに暮らせる仕事づくり」「出会い、産み、育てやすい環境づくり」「安全、安心の暮らしづくり」「学ぶ力と郷土愛の育成」について考える分野別の未来づくりサロンを開催しました。取り組んだ分野は6回全部違いますが、行ったワークは同じです。
働く世代も参加しやすいようにとの願いを込め、各回平日の18時30分~21時に設定。参加の申し込みは、広報「さかわ」への開催情報の掲載、facebookなどから情報発信をし、どの会も30名程度の参加がありました!(ありがとうございました;;ウウッ)
18:35 開会挨拶(必殺!堀見町長のキラースマイル!)まずは町長のご挨拶から。時間も遅いのに関わらず、毎回毎回多くの方にご参加頂き、町長もこんな笑顔!お忙しい中駆けつけていただいた皆さん、残業中に手をとめて参加して下さった役場の皆さん、ほんとうにありがとうございました!!
18:40 総合計画プロジェクトについて(冒頭の説明はおなじみ!チーム佐川推進課のブレーン春秋さん。今夜もガンガンろくろまわしますよ〜)認知度の低い総合計画。そもそも総合計画って何なのか、佐川町はどんな総合計画づくりを目指しているのかを簡単に説明し、どんな目的で今回の会が開かれているのかをみんなで共有します。
18:50 楽しく話し合いを進めるにあたって(みんなを笑顔にするなら、チーム佐川推進課のみんなのお兄さん浩志さん。最初は緊張のあまり引きつってましたが、最後は華やかな笑顔♡)未来づくりサロンに入る前に、否定しない、楽しく過ごすなど、楽しい話し合いをする上でのルールを全員で共有し、ワークショップスタートです。
19:00 Warming up ! 自己紹介
10年後の自分の年齢と、10年後それぞれの分野でどんな佐川町になって欲しいかを一言で描くシートを1人1枚記入します。どんな町になって欲しいかとなぜそんな町になって欲しいかの理由をテーブルの中で共有し、まずは1人1人に大きく未来を描いてもらいました。
19:15 未来アクションを考える
住民アンケートや住民ヒアリング、地区懇談会で出た意見から、各分野5-6 個程度の小課題を設定しました。その課題を解決し、1人1人が描いた未来を実現するためのアクションをまずは個人で付箋に記入します。その後、チームでその付箋を共有し、どんなアクションが必要なのかアクションを出し合いました。
20:15 発表シートの記入
みんなで話し合いながら出たたくさんのアクションの中から、コレいいよね!となったアクションを各チーム3-4 案ずつ発表シートにまとめていきます。残り時間わずか!どの班も集中して作業にあたります。
20:30 発表
班ごとにみんなの前にでて発表します。おっかなびっくりしながらも、マイクがまわって来たらびしっと決める佐川人。ワイワイしながら各班5分ずつ程度でアクションを紹介します。
21:00 終了
1人5枚のシールを配布し、発表されたアクションの中で自分もやってみたい、実現したいと思えるアクションに投票をしてもらいました。皆さん、遅くまでお疲れさまでした。
5/14(木)「観光振興と情報発信」で出たアクション例『女子が喜ぶスイーツパラダイス開催』… 色々な果物が採れるので、おいしいものロードをつくってそこをめぐる。牧野公園のさくらの木にイルミネーションをつけて、夜に咲く花みたいにしても素敵。
『ハロウィンパーティーin 佐川』… 役場前広場集合で仮装コンテストをしたり、グループで飲みに行ったりして交流をもつ。町全域でやったらおもしろい。仮装だと何かサービスがある。
『佐川のプロモーションビデオづくり』… 佐川のプロモーションビデオをつくり、Youtubeや街中、役場のHPで流す。たとえば、物見岩 → 恋人ベンチに座り、ぢちちアイスを食べて「君をアイス」と愛を語り→ 鐘(牧野公園の頂上につくる)をついて→ 帰りに町長のキャラクター焼印ドラを買って→ 食事 → 泊まる。
『四季の牧野公園へ旅人を呼ぶ』… 既にマニアックな人には知られてるが、四季の牧野公園へ旅人をよぶ。夏休みに行なわれる植物展に参加してもらったり、写真展を開催する。
『植物町として全国にPR』… 植物コスメをつくり、植物専門料理店をひらく。お土産にも食事にも敏感な、女性客をつかまえる。最終的には「植物町」として全国に売り出していく。4月24日は牧野博士誕生イベントを行なう。
5/15(金)「健康長寿のまちづくり」で出たアクション例『高齢者向けのフリーペーパーを作成』… 高齢者向けのフリーペーパーを高齢記者クラブが作成。カメラが趣味でキレイに写真が撮れる人もいると思うので、自分たちの手でつくる。今アツい押し車、杖などを紹介。
『佐川88カ所巡りを再開』… 佐川ミニ88カ所は場所は残っているが、廃れてきているので整備して、スタンプラリーのように集印帳に判子を押す仕組みも復活させる。ウォーキングコースもたくさんつくる。最後は龍馬マラソン!
『佐川のスター人材バンク』… 佐川のスター人材バンク(美容師、みぞづくり、盆栽、各種カルチャーなど)をもとにサークル活動を行い、幅広い年代に自由に参加してもらう。
『なつかしい写真展』… 昔の農具の展示会で、高齢の方々がとても楽しそうに「昔はこんな風に使ってね」「こんなことがあってね」と語っていた。思い出話は人を元気にできるからもっとやるべき。
『定年男塾を開催する』… 定年した男性が引きこもらないように、定年後の男性の過ごし方などを教える塾を開催する。卒業生は次の新入生を早期に把握し、新入生の面倒をみる。定年男性が出没するスポット地図も作成。
5/18(月)「豊かに暮らせる仕事づくり」で出たアクション例『どう売るか?の授業』… デザインの価値やマーケティングの大切さは、実際に学んだり、その効果を体験してみないと分からない。みんなが応用可能な知識をつけるために、一から学ぶ機会をつくる。教材は佐川の農作物で。
『ドラマ「佐川で汗する親父たち」』… 佐川で汗する親父たち」という本格的なドラマをつくり、若者にPRする。ニラ編、お茶編、トマト編など。農業の魅力や現状、具体的なことを題材に。その人の生活や人柄が映し出される感動作に。
『色んな分野の仕事を学ぶ自営隊』… 色んな分野の仕事を学ぶ学校をつくり、自営隊を育てる。自営業の人をまとめる何かがあるといい。自営で頑張っている人に町長からの表彰とかイベントもつくり、モチベーションもをップ。
『農・林・水産業の実技授業』… 小中高で一次産業必修化。子どもの学校体験学習で、農・林・水産業の実技を受ける。単位を習得しないと卒業できない。農家の人から米作りなど実践的に習う。
『空き家のチャレンジショップ』… 空き店舗の貸主が審査員で、お店を開きたい人がプレゼンをするマッチングの場をつくる。顔が見えないから貸しにくいという空き家のオーナーの心情と、借り手の顔合わせの機会を設ける。
5/19(月)「出会い、産み、育てやすい環境づくり」で出たアクション例『月に一回ママカフェを開く』… 月に一回ママカフェを開く。カフェと一緒にバザーを開き、育児用品の譲り受けをできるようにする。参加するとママスタンプがたまり引き換えれる割引券とかあってもいいと思う。交流と息抜きの場に。
『主夫力コンテストの開催』… 男性目線から、より育てやすい環境づくりを考えた。洗濯のたたみ方コンテスト、料理コンテスト(料理、洗濯、掃除、食器洗い、オムツ替え、子どもの風呂入れ) などで互いに主夫を高める。
『広報さかわにスナップショット』… 広報さかわに若者のスナップショットを。若者がもっと見たくなるコーナーがあるといい。写真掲載でカップル成立したら、佐川の飲食店の半額券サービスなど。
『子どもを中心とした交流の場づくり』… 空き家を改修して、子どもでも、高齢者でも、子育て中のママでもワイワイ集まれる場所にする!斗賀野のあったかふれあいセンターをもっと子どもが遊びに行けるようにしてほしい。
『サンタのくる町さかわ♡』… 地域にグループをつくり子どもたちにプレゼントを届ける!子育て世代と地域のつながりと、ステキな街で育った誇り。未婚の男女もお手伝いしてくれると縁が結ばれるかも。
5/25(月)「安全、安心の暮らしづくり」で出たアクション例『防災となり組 』… 誰かに負担を強いるのではなく、みんなが意識してつながりの強い地域をつくる。5~10軒でとなり組をつくり、日常的に声かけ見守り、支え合いの土台をつくっておくことで、来る災害に備える。
『自治区での花見や子ども会などの復活』… 自治会の活動も下火になってきてるので、月ごとに花見などのイベントでお酒を飲む場をつくり会合の場と絡めて盛り上げる。男性の参加者が少ないのでメンズサロンをつくってはどうか。
『日頃のあいさつで見守りを』… お互いに情報交換できる関係を築くためにも、近所同士が声かけなどして、つながりを意識して大切にする。自主的に、たとえば郵便配達の人が配達のついでに声をかけてくれたりすると良いと思う。
『地域の会「おためし期間」をつくる』… 若いからといってすぐに役目を渡すのではなく、少しずつ渡して行くようにする。また、自治会に参加するのは親世代で、子育て世代は自治会自体に入ってなかったりする。世帯から1人の参加ではなく、来たい人なら誰でも参加可能な仕組みにすれば良いと思う。
『片付けのススメ教室』… 各家庭でいらなくなったものを集めてバザーを開いたり、防災グッズの大販売会をやる。診断ではないけど、一件一件回って、「地域の安心診断」をしてくれるとありがたい。
5/26(火)「学ぶ力と郷土愛の育成」で出たアクション例『生き物図鑑を子どもが歩いてつくる 』… 黒岩の企画で子どもたちがウォークラリーをして、先生が知らないことまで見つけてきた。佐川を巡るウォークラリーをして、子どもたちの感性を活かしながら、地域のことを学び生き物図鑑をつくる。
『佐川町の良さをカタチに残す(有形) 』… 佐川町の良さをカタチに残す。牧野富太郎は何といっても最大の財産。わが町歴史マップコンテスト、○○物語コンテスト 短編偉人伝、子ども俳句出展などで、新しい偉人を輩出!
『佐川町の良さを感覚や記憶に残す(無形) 』… 佐川町の良さを感覚や記憶に残す。佐川産の食材を味わう食育の町を宣言。花ことばなどを盛り込んだ自然(生きもの)体験をしてもらい、こどもたちの記憶や感覚に残していく授業。
『佐川を知ろうバスツアー』… 地質館と大学の地質学部との交流町民が上町の観光ガイドに参加する(佐川を知ろうバスツアー、イベントスタンプラリー)。佐川ユニフォームもあり!!
『山全体を大冒険の場に』… 山のふもとの学校施設を利用し、通学合宿をする。ドラム缶でお風呂をつくり、蒔など必要なものは地域の人に協力してもらい調達する。野山を走りまわり、川の周囲をカッパ天国として解放する。最近は子供の世界に大人が踏み込みすぎている。子ども達の世界を。
(レポート:issue+design 白木)